ソブリンファンドに注目が集まっています。
ソブリンファンドとは、ソブリン債(またはソブリン)を
複数組み合わせて運用する投資信託の商品です。
ソブリン債とは、国債、政府機関債、中央政府により
発行・保証された債券国際機関債などをいいます。
また、世界銀行などの国際機関が発行する債券も
ソブリン債と呼ばれます。
ソブリンとは英語の「sovereign」のことで
通常は「主権者、元首、君主、国王」を意味します。
簡単にいえば、国債及び国債と同程度の
信用力がある債券の総称をソブリン債と言って
そのソブリン債に複数分散投資したファンドを
ソブリンファンドと呼ぶようです。
で、なんでこのソブリンファンドが注目されているのか?
ソブリンファンドの中には、日本の電力会社や銀行の
株式に投資しているものがあります。
東京電力の株価が、東日本大震災の影響で急落していますね。
東日本大震災前の水準から実に80%近く下げ、4月5日は
1951年12月の上場以来、59年8カ月ぶりに安値を
更新しています。
この東電株ですが、銀行などの機関投資家がボラティリティが
比較的低いという理由から大量保有しています。
東電株の下落を受け、銀行などの金融機関の株も売られ
日経平均株価の下落に影響しています。
このような状況で、日本の電力株や、銀行株を組み込んだ
一部ソブリンファンドの基準価格が下落しているようです。
また、このような混乱に嫌気を差した海外の投資家が
現在円を売っていますね。
東日本大震災前のドル円レートが81円台だった相場は
現在84円台まで下落しています。
海外のソブリンファンドに投資している人は
現在儲かっていると思いますよ。
円安傾向になっていますから、ドル建て資産の
価値が高まっていますね。
来月の分配金を楽しみにしている人も多いのでは
ないでしょうか?
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